バンドルのみ。WAV/FLAC/AIFF版はBandcampで販売。<https://emrecords.bandcamp.com/>
「格式、しきたり、歴史、文化、伝統、すべてを飛び越えた、あの世と、この世のはざま感。とにかくヤバい◎」― 武末 亮(Noahlewis’ Mahlon Taits)
“This was traditional, transformative music, and music that made so much sense coming from EM’s epicenter.”― Matt Werth / RVNG Intl.
音楽ナードどもから「琉球ペットサウンズ」と呼ばれ、ビーチボーイズ・ファンも腰を抜かす必殺のウチナーポップ1977年録音が、あの“第四世界”デュオ、Visible Cloaksによるリミックスをカップリングして夢の音盤化。
「かじゃでぃ風節(ふーぶし)」は琉球古典音楽・琉球舞踊を代表する曲で、結婚式などのめでたい席で演奏される大定番。通常、少人数で三線を伴奏に歌われるものだが、新崎純という異形センスのミュージシャンの好奇心から、ビッグバンドで演奏したらどうなる?と実験されたのが本ヴァージョンだ。人間国宝の照喜名朝一をはじめとする演奏家がスタジオに集められ、5人の三線奏者、4人の管楽器奏者、ピアノ、エレキギター、エレキベース、パーカッションとドラムの総勢13人で、なんとリハーサル無し(!)たった一回一度きりの演奏で吹き込まれた正にミラクルな録音。新崎によるとハーモニーが無い琉球古典音楽ゆえに編成と編曲には苦心したというが、出てきた音は想像を超える美しさと荘厳さを漂わせ、更に音楽マニアには琉球音階の『Pet Sounds』に聞こえてしまうというオマケ付き。今回のリリースにあたり当時記録用に録音したただ1本のテープを発掘できたのはこれもまた奇跡である(新崎本人も紛失したと思っていた)。この曲にノックアウトされたヴィジブル・クロークスによるリミックスは神秘性と抽象性、あの世感とこの世感を合成音に増幅して雲の上に連れて行ってくれる“第四世界”ヴァージョン。
Tracks:
1. 新崎純とナイン・シープス「かじゃでぃ風節」(1977)
2. Visible Cloaks「かじゃでぃ風節 (Visible Cloaks Remix)」(2018)