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『イアンのナードコア大百科』(編・著:イアン・ウィレット - ジェイコブ)[Self-published]
A5版/オールカラー396ページ/オンデマンド印刷/並製
発売年月:2018年12月
最初から一般流通していないオタク・マナーで音楽ファンを悩ませる特殊本。00年代の日本に展開したアングラ徒花音楽、ナードコアをこれでもか!と紹介した情報洪水の起きた誌面に圧倒。もし著者イアンさんに会ったら誰だって感謝のハグをしたくなるだろう!
「NERD(おたく) + CORE」=「ナードコア (Nerd-core)」は、ブレイクビーツ/ハードコアテクノの系譜のサブジャンルとして、2000年代初期に日本で暴走進化してしまった恐竜のようなジャンルで、期せずしてハイパーポップの地ならし役にもなったのかもしれない音楽。
ニコニコ大百科「ナードコア」の説明:
https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B3%E3%82%A2
このアツい偏りを燃料にしたナードコアは、90年代に出現したサイバーハードコアパンクグループ、サイケアウツを始祖のひとつとし、わが国のサブカル・オタクカルチャーと密接な関係にある、、と説明するのはもはや無粋。本書はこのナードコアの研究家で屈指のコレクターである自称「おもしろガイジン」ことイアン・ウィレット - ジェイコブ渾身の著作だ。※イアンさんは『逆襲のサイケアウツ』制作スタッフのひとりです。
00年代当時、ナードコアを紹介したのはサブカル記事を柱にしていたQuick Japanくらいのもので、実は、ナードコアにまつわる情報自体がネット検索しても出てこない平成のデッドスポットなのである。本書の常軌を逸したようなパワフルさはこうした希少情報で構成されている点にあり、怒涛のごとく紹介された作品は多くが発禁ギリギリか自主規制アングラ物件。これは00年代裏日本音楽の歴史書である。
昭和末期から平成にかけローティーンどもを熱くさせた「大百科本」の体裁を採用した点でも完全勝利で、逆に言えばこれをデジタル版で眺めたときの味気なさには虚無感すら感じる。吉田豪を驚かせ、ライムスター宇多丸を呆れさせた本書をぜひ貴方の蔵書に!