※試聴クリップはページ下部にあります。
[Italy: Horizon Vert, 1986] LP
Giacinto Scelsi, Alessandro Sbordoni, Griffith Rose, Alain Savouretというイタリアとフランスのマイナー現音作家の作品を一曲ずつ収録したコンピLPで、ジャチント・シェルシがにわかに衆目をひいた影響で編まれた(?)公的支援下で制作されたアカデミック作品。これが実は無視できない高内容。Scelsiは60年代に書いたバリバリの一音程追求ど真ん中の弦楽器曲で倍音と微分音が硬質かつ豊かにうねる。Alessandro Sbordoniはピアノ曲で無調変形アルペジオの渦が少しずつ音高を変化させながら進行し最後にハジケる。Griffith Roseはフルート四重奏のための作で十二音技法を使ったらしき80年代では既にオーソドックスとなった作品。仏アカデミー・INA-GRM系の作家、Alain Savouretは大人数+さまざまなキーのヴォイスを用い、テープ操作とオーヴァーダブを多用して構成した大作。実は結構なレア盤。
ディスク NM:微小にソリありますが再生は問題なし。
ジャケット VG+:見開きスリーブ、左上に経年圧のための?曲がり有りでも折れシワ無し。わずかの折れと経年汚れシミ。