※試聴クリップはページ下部にあります。
V.A(鈴木治行、菅谷昌弘 他)『インスタント・ミュージック』[Japan: Genre GNR-9001, 1995] CD
1983年から1988年にかけ、東京音楽大学で作曲家・湯浅譲二のゼミ生達がグループ制作したコンセプト作品(通称『月刊カセット』※コンセプトとして毎月カセットを発行していた)を後年、記念でCDにしたもの。当時の基本的なルールは参加者各自がカセットテープ(30分)を用意し、一人3分のオリジナル作品を録音し、一週間に一度持ち寄ってランダムに交換しあう行為を繰り返すこと。メールアートに似た方式だが、毎週締め切りがあり、「充分に時間をかけて作品を練れない状況を自らに課し、純粋に発想のみで勝負する習練を続けたことには大きな意味があった」と鈴木治行は述懐する(出典『システマティック・メタル』CD解説)。
本CDにはその数多ある参加者・音源から4人を選び各5曲で計20曲=60分を選抜して収録してあり、現在、現音フィールドで活躍する鈴木治行やアンビエント〜環境音楽で近年再評価された菅谷昌弘の学生時代の作品が聞けることでマニア間で密かな人気。また、一般には無名だが内山泰一、白鳥俊の作品も甲乙つけがたいアイデア実践の塊!大スイセン作。
ブックレットには総合解説と各人の作品説明を掲載。
作品仕様:
・通常ジュエルケース、黒トレイ
・20頁ブック、帯付き