※試聴クリップはページ下部にあります。
Andrew Poppy『Alphabed (A Mystery Dance)』[UK: ZTT, 1987] LP
中古品(デッドストック発掘品。ディスクは未使用ですが、ジャケットに周囲に経年スレ剥がれと汚れあり、少しのシワと折れも。個体差があります。)
《祝・ダムタイプ初期音源LP化クラファン達成御礼(便乗)企画》
80年代に山中透と古橋悌二もチェックしていたAndrew Poppyの関連リリースを小特集。全てポスト・ミニマル・クラシックスでダムタイプの音楽解読のキー。
これはPoppyのセカンド・アルバムでミニマル・ミュージックが後のテクノ・ミュージックに転態していく時期のミッシングリンク的な存在、重要な傍証ともなる1987年作。要再聴・要再評価。なんと発掘デッドストック盤で入荷!MUST!!
全作『The Beating of Wings』(1985)で40名以上の演奏家を使い、ポスト・ミニマルのクラシック側からの展開をやり尽くした感のあるPoppyが、次に探ったのが打ち込みエレクトロニクス方面からの展開。注目はA面全てを使い切った本作の主題といえる大作「45 Is」。これはシーケンス(Compaq)とプログラム打ち込みを自身で行い、楽器演奏はサックスとトロンボーンのみという極端な削ぎ落としで挑んだエレクトロ版フィリップ・グラスとでも呼びたい奇妙かつ変態的なダンス組曲。進行するほど中毒的になっていく展開が今も(今こそ?)相当にカッコ良い!ミニマル・ミュージックとは関係ないB面曲「Goodbye Mr G」と「The Amusement」は舞台作『Songs of the Clay People』のための音楽です(坂本龍一的な人でもあり)。