2020年リプレス。
エム・レコード+Soi48タイ音楽シリーズ第2弾。70年代にモーラム・アイドルのブームを巻き起こしたひとり、ホントーン・ダーオウドンのタイ国外初登場ベスト選。タイでも未CD化の音源収録。訳詩も完備。
ディスコが流行ってるからモーラムでやってみちゃおう!という豪快なタイトル曲が大成功しスターとなったホントーンの太く短い活動を追った作品集。ホントーンは、モーラム(*1)とルークトゥン(*2)というタイの2大ジャンルのはざまで活躍し、80年代以降の次世代歌手の手本になった一方、人気絶頂期に突如引退したミステリアスな人物。彼女の音楽は大物プロデューサー、ドイ・インタノンの初期の名仕事であり、このコンビで当時の常識を破る作品を発表。本ベストではモーラム/ルークトゥンを股にかけた彼女の本当(ほんとーん 汗)に幅広いレパートリーを抽出し魅力を分かりやすく伝える。モーラムにディスコを取り入れた変態チューンでヒット曲「Bump Lam Phloen」、代表曲キラー「Hongthong Khanong Lam」等のアッパー・チューンから幻の自主制作シングル(内容最高)まで収録。ホントーン
を直接取材し知られざるストーリーが明かされるSoi48の解説も必読。何をしてホントーンがタイ音楽界のニューウェーヴだったのか是非体験を!
*1「 モーラム」:モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり“語りの達人”で、その歌手と芸能の両方をさす名称。モーラムは“歌”ではない。イサーン(タイ東北部)が本場。
*2「 ルークトゥン」:“田舎者の歌”あるいは“田園の子供”の意を持つ音楽ジャンルで、1960年代半ばにその名が確立され、現在はタイのナショナル・ジャンルとして継承されるタイ独特の歌謡音楽。田園風景、田舎と都市の対比、市井の生活や時事問題を扱う歌詞を重視する。音楽上の傾向はあるが特定の音楽形式はない。
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+ 選曲・解説・装丁:Soi48(英訳付き)
+ 日本語・英語訳詩
+ CD 版:通常ジュエルケース,20頁ブックレット
+ LP 版:ライナー封入
TRACKS:
1. Bump Lam Phloen
2. Sa-on Siang Phin
3. Hongthong Tam Faen
4. Isan
5. Lam Ro Rak Chak Saudi Arabia
6. Hongthong Khanong Lam
7. Nong Ni Na
8. Som Tam Chao Kao
9. Huai A-Ba-Ni-Bi
10. Bo Mi Phi Thi Isan
※CD/LP版ともに同内容・曲順です。