長谷川時夫『夜の太陽』CD
大スイセンかつ大人気の必携必須作を再ストック!!!!! MUST!!!!!!!!
タージマハル旅行団の元メンバー、長谷川時夫の極めて希少なソロ作品でありコスモロジー音楽の知られざる傑作。密かに制作されていた私家盤を直接入手。
日本とインドの文化交流における要人でもある長谷川は、月の姿の美しい所(彼の言葉でいう「宇宙の森」)をもとめて東京から移住した新潟の山あいで、80年代からインド美術、特に「ミティラー画」を専門にしたミティラー美術館を私設運営している。本作『夜の太陽』の音源は、もともと90年代終わりに企画された同館の紹介映像のBGMとして制作され、その内容の素晴らしさから関係者が単独音盤化したもの。最初はCDRで配布され、その後プレスCDとなった。
長谷川は、60年代後半、アーチー・シェップやファラオ・サンダースらに喚起されて音楽に足を踏み入れ、70年代頭、小杉武久らと結成したタージマハル旅行団での世界演奏旅行の体験をへて、西洋規範の音楽と彼自身の血肉である東洋の語法の関係性を問い続けており、『夜の太陽』にはその永年の哲学が反映されている。
『夜の太陽』はパーカッションや弦楽器等をすべて長谷川がシンセで演奏し、楽器と音素材は日本由来のもので構成。訓練された音楽家のかもす美的洗練をよしとしない長谷川の考えから、曲の印象的なパートであるキーボードのミニマルなリズムとヴォイスには音楽経験の浅い同氏の長女を起用。
当初は美術館紹介映像のBGMの名目だったが、実作業に入るや、長谷川自身が自ら聴くための音楽として、具体的には長谷川が「月(=夜の太陽)」を眺める際の伴侶になりえる音楽を目指して制作され、その結果、彼のコスモロジー哲学の電子音楽的表現といえる作品となった。また、東京・浅草の旧家の生まれで日本の俗謡や民謡、和楽器に親しんでいた長谷川の音選びや演奏の間(ま)の具合も本作品に作用していると思われる。
なお、以前、長谷川氏のご好意で頂いた美術館のパンフレットが残っていましたので、CDを購入された方にCD1枚につき1部無料で差し上げます。
=注記=
経年と保存環境に起因した<曇り>のあるディスクが混在していますが、再生には支障がないことを確認しています。
=作品仕様=
+ 半透明ソフトケース/ディスク以外に付属物はありません。
TRACKS:
1. 夜の太陽 28:15
試聴サンプル(抜粋):
https://soundcloud.com/em-records-osaka-japan/sets/listening-samples-tokio-hasegawa-yoru-no-taiyo-the-sun-of-the-night/s-FEnZx9LghHg