※試聴クリップはページ下部にあります。
スティレリベロ作品のデッドストック入荷!!
※一部未包装、開封コピーですが原則として新古品です
=スティレリベロとは=
Virgin Recordsの援助を受け、1988年にローマで発足したレーベル《STILE LIBERO》(スティレリベロ「フリースタイル」の意)はメインストリームのレーベルから見向きもされなかったイタリアの気鋭の音楽家たちにインスピレーションを表現する機会を与えることを意図していた。コンテンポラリー、ポストミニマル、電子音楽、民俗音楽、ジャズ、SSW、名付けることが難しい音楽まで含めた非商業的作品をリリースし、作曲という欧州の伝統と地中海音楽文化の資質をソフィスティケートされた音楽文体で表現したレーベルといえる。そもそもコマーシャルな成功を目的としておらず必然的に全て稀少盤化。
=以下、本作の解説=
V.A『Stile Libero presents Piccoli Sistemi』[Italy: Stile Libero SLCD 1014, 1990年] CD
音楽ジャンルや形式というものを成立させる前提土台として共有されていると思われるヨーロッパの伝統のひとつに作曲という行為があるが、80年代後半よりデジタル楽器とMIDI技術とパソコンのおかげで作曲環境に革命が到来。そのDAW時代黎明期、アカデミックな文脈と距離をおいて作曲に取り組みはじめた現地若手作家に発表の機会をあたえるべく、スティレリベロが発起人となってイタリア北部ボローニャ市と官民で共催した、まさにレーベル理念そのものといえるイベント「PICCOLI SISTEMI」の編集盤がこれ。ほぼ全員ソロリリースすら確認できない無名作家ばかりだが、共通点は演奏家を介さず自らの作曲作を直接リアライズするDIY性で、イーノのオブスキュア勢、坂本龍一、ECM等の影響下で、自分達も自由にできる!という熱病のごとき創作欲を確認できる素晴らしい内容。ジャンル不明の最初期イタリアンDIY作曲作品集!この後、スティレリベロは活動拠点をローマからボローニャに拠点をシフトしたもよう。