※試聴クリップはページ下部にあります。
エマーソン北村『Covers 2003』[Japan: Bubblingnotes KMVLE012, 2023] 12-inch
(遅ればせながら取り扱い)
2003年にスモール・サークル・オブ・フレンズのレーベル《Basque》から7インチでリリースされたエマーソン北村のソロ三部作を1枚にまとめた20周年記念企画で、DJをはじめとするファンの要望の応えた祝・初再発。エマーソンさんの自主レーベルより限定プレスでシンプルな装丁仕様も作品のコンセプトと一致していて好感!
日本を代表するレゲエ・キーボーディスト、エマーソン北村の、通称《エマソロ》と呼ばれるソロ・パフォーマンスおよび自主制作、その直接の原点といえるのがこの03年シリーズ諸作です。北村のソロとしては90年代初頭にNutmegから7インチが2枚出ており、その後コロムビアからソロCDが出ていますが、それらと本作を隔てるものは極限的なミニマム・シンプリシティへの挑戦。北村が敬愛するジャズやソウル、ロックステデイの名曲を足鍵盤付きのオルガンとTR-808のみの組み合わせでオーヴァーダブ無しの一発録り、ミキシングも自ら行うワンストップ態勢を確立。カヴァー集であるからこそ演奏家の「原点」を強く感じさせる作品で、シンプルさにはエバーグリーンなものが宿っています。
「Moonglow」(30年代)と「Green Dolphin Street」(40年代)はジャズ・スタンダード、「Polka Dots and Moonbeams」(40年代)はフランク・シナトラで有名なポップスのスタンダード。「Ram Jam」と「Who Done It」は偉大なるジャマイカン・キーボーディスト、ジャッキー・ミットーのオリジナル曲。「You'll Never Find」はLou Rawlsのヴァージョンで有名なGamble/Huff作曲の70年代フィリー・ソウル・チューンです。
Emerson Kitamura: organ, TR-808, recording and mix
Disc Mastering: Toutoku Naru (Toyokasei)
Artwork: Takamiya Kitetsu (67531graphics)
Special thanks to Small Circle of Friends and Hachisuka Toshihiro for the original release in 2003
※B3の曲名は、オリジナルリリース時に別名だったものを、今回新たに調査して修正。
TRACKS:
Side A
1. Moonglow (Hudson-DeLange-Mills) 3:49
2. Green Dolphin Street (Kaper-Washington) 4:07
3. Ram Jam (Mittoo, Dodd) 3:26
Side B
1. You'll Never Find (Gamble, Huff) 3:33
2. Polka Dots and Moonbeams (Van Heusen-Burke) 3:08
3. Who Done It (Mittoo, Dodd) 3:19