ヨシ・ワダ『オフ・ ザ・ウォール』CD(2008 edition)
ヨシ・ワダへ捧ぐ!!
ヨシ・ワダ・トリビュート・コンサート開催を記念し、ワダの名作一式が限定復活。しばらく流通のなかったエム・レコード+オメガポイント共同制作タイトルを取り揃えました。2021年12月初旬ー中旬入庫予定。ご予約承り中。
■ヨシ・ワダ・トリビュート・コンサート
「INTERDIFFUSION A tribute to Yoshi Wada」
開催日時:2021年12月18日(土)
場所:山梨県北杜市の特設会場(有観客、2公演、人数制限あり)
詳細・チケット購入:
https://interdiffusion-yoshiwada.zaiko.io/e/tribute
Instagram:
https://www.instagram.com/interdiffusion.yoshiwada/
Twitter:
https://twitter.com/Interdiffusion_
※以下、彼のサウンド・アートの偉業の再検証を兼ね、
オリジナル録音年代順に各作品をご紹介します。続き物としてお読み下さい。
=その4/5=
(3/5『ラメント・フォー・ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ジ・エレファンタイン・クロコダイル』からの続きです)
『ラメント・フォー』までの実験で一定の評価を受けた彼は、D.A.A.Dのフェローシップを得て、1983年から一年間、ベルリンに滞在して制作に打ち込んだ。 教会の本物のパイプオルガンの構造と製作法を学び、『ラメント・フォー』で試した「改良共鳴バグパイプ」を発展させた小型パイプオルガンを新たに開発。この小型パイプオルガンとバグパイプ+打楽器で合奏するカルテットのための作品を実験する。またしても強烈な爆音である。『ラメント・フォー』で発見した壁と残響音の関係についても、滞在先のスタジオ隣室から騒音苦情が出るほど研究を行い、まるで大きさ、質量を持つかのような構造物的な存在感の音を構築するまでになる。こうした一年間の制作成果として1984年に録音されたのが本作『オフ・ ザ・ウォール』(※「壁にはね返る」というニュアンス)で、ワダの作品としてはグループ編成の演奏だと分かりやすいものになっている。その理由は、複雑になった音楽構造にあり、演奏指示のため精密な楽譜作成が必要になったからだ。この楽譜制作は次作『ジ・アポインテッド・クラウド』で活かされる。
本CDには『オフ・ザ・ウォール』に先駆けて制作された希少な1983年のカセットテープ『Die Konsonanten Pfeifen』の音源をボーナス収録した。
(この後は5/5『ジ・アポインテッド・クラウド』に続く)
=作品仕様=
+ ライナー/帯(日本語・英語解説掲載)
+ シュリンク封入
TRACKS:
1. Off the Wall I (20:27)
2. Off the Wall II (20:02)
3. Die Konsonanten Pfeifen (27:23)