※試聴クリップはページ下部にあります。
『something cool issue_02 | キースラーの孤城』+ Taki-Wrong & toska『薄鈍色のトポス』[Japan: FITB Publisher FITB_16, 2025年] ジン、カセット、特製トートバックの3点セット
判型A4、38頁、バインダー綴じ、フルカラー
FITB Publisherの逐次刊行物『something cool issue_02 | キースラーの孤城』zineの出版を記念し、Taki-Wrongとtoskaのカセット・コンピレーション『薄鈍色のトポス』を付けた特別版。カセット・インデックスは紙と透明フィルムの三重構造という凝った体裁でDLカードも封入。
ハードコアな音楽マニアとコレクターにその名を知られるZINE《FITB Publisher》最新作の特別版を版元のご厚意で取り扱います。スタイリッシュな体裁とかなりの資料価値を兼備するがゆえ高値で売りたくなってしまう「作品」。あくまでも無料配布を貫くその姿勢や尋常ではない。
今回のissue_02はスマホ登場前の1990年代後半から2000年代初頭に活動したTaki-Wrong(タキロン)という日本のヴォーカル&インストゥルメンタル・グループを軸に、グループの調査研究と時代背景の検証が並走して行われる。名著『ナードコア大百科』で気付かされたWeb2.0時代の文化歴史のあっけない喪失―デジタル媒体であるウェブページやウェブメディアが閉鎖したら何も残らないという単純な物理事実―との、幻との対話のような世界が展開する。
●概要/紹介文:
ゼロ年代初頭、インターネット上での音楽的接点が一般化してきたころの話。国内外のウェブメディアや個人ブログ、myspaceやlast.fmなどが登場しライブハウスやレコード店だけではない新たな音楽の接点をもたらした。利便性が加速した一方、あの時代のインディペンデントな音楽は脆弱なメディアによって風化に脅かされている現状だ。
2刊目となる逐次刊行物 "something cool" [サムシングクール]では、そんな時代を生きたバンド/プロジェクトへの取材とともにルポルタージュとして編纂。彼らの歩みを通してゼロ年代のクリエイティブを見つめ直せたらと思う。
●テープタイトル:
Taki-Wrong / toska - 薄鈍色のトポス
●テープトラックリスト
Taki-Wrong side
A1. 浸水の行方
A2. 真実の虚像
A3. 虹と幻
A4. 後
A5. 風を超えて
toska side
B1. styx
B2. kazahana
B3. rinne
B4. I must come in the place to have that
B5. all brokenhearted(tribute to G.F.I.C.)