本城丑松『パラダイス・ヴィレッヂ:コンピューターライズド日本民謡』[Japan: Self-produced, 2025年] カセットテープ
再々入荷。
エム事務所に現れた謎の人物が持参した驚くべき自主制作カセット!
本作はROLANDのリズムマシーン CompuRhythm CR-78のプリセットにある「演歌」リズムに魅せられた作者(本業は尺八の演奏家)が、プリセットをサンプリングしたベーシックトラックに代表的な日本民謡のメロディーをYamaha DX-7で演奏した簡素な内容。しかもどの曲も短くブチ切って終了する諸行無常感。ある種のシンセファンクなのですが80s中期ジャマイカのコンピュータライズド革命のようなワイルドなヴァイヴスもあり、斉藤英美先生の名盤『エレクトーン 日本の民謡』の47年越しで出現した後継作と言えるかもしれません(だって他に類例がない)。右も左も分からない状態で自主制作されたそうで少部数の製造。