The Scratch Orchestra [ The Great Learning ] LP

販売価格 0円(税0円)

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※試聴クリップはページ下部にあります。


[Germany: Deutsche Grammophon, 1971] LP

コーネリアス・カーデューらによって設立され、ギャビン・ブライヤーズ、クリス・ホッブス、マイケル・ナイマン、キース・ロウ、デヴィッド・プレスコット、イーノ、デヴィッド・ジャックマン等々、後年活躍する英エクスペリメンタ方面の音楽家達が総ざらい関与した素人参加型実験音楽集団《スクラッチ・オーケストラ》の1stアルバム。ポーツマス・シンフォニア結成の引き金にもなったイギリス現音界の歴史的変てこ名盤。設立にあたり「多数の熱狂的なファンが(物質的な意味ではない)資源を出し合って、行動(音楽制作、演奏、啓蒙)のために集まること」と定義されたこのアンサンブルは、誰でも参加でき、伝統的な楽譜ではなくグラフィック・スコアが使われ、即興演奏に重点が置かれた。言い換えると楽譜が読めない素人も参加できるように設計された集団で、活動は彼らの「憲法」で定められ、より若い者がコンサート等のプログラミングを担当するという逆年功序列制(!)で運営され1974年まで活動。孔子の教えを説く儒教「四書」のひとつ『大學』を題名にした本作は、1969年の2つの録音を収録し、A面「第二章」はどこぞの部族が大人数で太鼓を叩いてマントラを繰り返す密教秘技のごとき「演奏」で、カーデューのいう「ブルジョワ的な芸術主義」を一蹴するカオティックな内容。B面「第七章」はヴォイスのみのパフォーマンスで、多人数の女声男声が一音程を巡って声を発しまたは声を返して複雑な倍音、微分音の濃密な音の塊を発生させる。後者にはシュトックハウゼンの倍音ヴォイス作「シュティムング」(1968年)からの影響もありえる。90年代初期のMacで作ったような装丁デザインのためテクノ系アルバムのようにも見えてしまいますが、1971年の貴重な独グラモフォン Avant Gardeシリーズ・オリジナルLP!ディスク美品!

ディスク NM
ジャケット VG+:裏面に若干の経年黄ばみ、背の片方の線に日焼け褪色、表面に1mm未満の掻き傷?剥がと底にも微小に剥がれ数カ所、ディスク挿入口に5mm裂け、少しのシワ。



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