※試聴クリップはページ下部にあります。
Robert Cox『Music Without Edges』[UK: Unlikely Records URT85, 1984年] cassette
Rimarimbaのユニット名で知られる英国田園箱庭実験音楽の雄、ロバート・コックスのUnlikely Recordsのオリジナル・ハンドメイド自主盤が一挙入荷!!
80年代初期より英国田園アヴァンポップの知る人ぞ知る名門、アラン・ジェンキンスのCordelia Recordsと意気投合し、提携リリースも盛んに行ったUnlikely Records(「ありそうもない」レコード)ですが、資金的問題もあり、その自主リリースはほぼ全てカセット・オンリー(※レコードはCordeliaが作っていた。500枚程度だけど、、)。実はUnlikelyは当時のカセット生テープ、ラベルシール、インデックス類を保持しており、今回入荷したものは、近作のCDRやカセットを除けば、それらを組み合わせたものでほぼオリジナル盤と言って良い。ヴィンテージ生テープ+当時のラベルにコピーしたインデックスを付けたもの(?)や当時のインデックスも混在し、コピーかオリジナルかほぼ不明。この機会をお逃し無く!
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本作説明:
ロバート・コックスのソロ名義サード・アルバムで「ランダム・ミュージック」と彼が命名したシリーズの最終作。題名にあるように本作では「ショートディレイ」を使って音どうし隙間を埋めつつ広がりも出し、ランダムに選んで繰り返した実験の中で穏やかな部類の作品3曲でまとめたもの。そのためシリーズ3作中、最も優しく聞きやすい内容となっている。最後は長調で幸せで穏やかな最後に。
「ランダム・ミュージック」とは、音高が書かれた36枚のカードと音符の長さが書かれた16枚のカードをあらかじめ用意し、文字通りランダム(行き当たりばったり)に引き抜いたカードの組み合わせで作曲・演奏するという実験作品。骰子や卦を使って楽譜を書くケージの不確定性の音楽に近しい作曲方法で、前者は作曲に膨大な時間がかかる一方、こちらはもっと簡易な状況を用意し、システマチックな方法だけでなく、フリーインプロ的な表現方法も混入できるよう設計されている。基本的には電子キーボードと電子シグナルで演奏される。
■以下はコックスによる本作の解説:
「A Short Delay』は、前作『Music Without Edges』と同時期の1983/84年に録音されたもので、『Random Musics』シリーズの3作目にあたる。このアルバムの「ダウン・パイプ」は、長調のランダムな音で構成されている。これは、シリーズの最後に落ち着きと解決感を与えるためのものだった。
作品仕様:
・カセットテープ+インデックス付き
TRACKS:
1. Short Delay
2. Fadings
3. The Down Pipe