※試聴クリップはページ下部にあります。
入手の難しい《Hegoa Records》のカタログ5タイトルが少部入荷。このへゴア・レコードはスペイン・バスク地方のフォーク、モダンクラシカル、レフトフィールド、エレクトロニックの新旧アーティストを紹介する篤志レーベルで、その真摯な姿勢には好感が持てます。今年、その主宰(もちろんバスク人)がエム事務所を表敬訪問してくれた際、うちのバックカタログとストックをバーター取引したのでフレンドリー価格にてご提供!
Dopelganger『Sainen Hildo』[UK: Hegoa Records Heg008, 2023年] LP
ガラジ・ナバス(ヴォイス&アコーディオン)とミゲル・A・ガルシア(作曲担当)のモダンクラシカル・デュオ、ドッペルゲンガーの2022年録音『Sainen Hildo』。ダイアトニック(?)ボタン・アコーディオンとボイス(A-1のみ)の演奏で構成され、リードの音高調節機能を駆使したと想像される音の層を鳴らしていく。電気的編集処理のクレジットや説明がないので生演奏と仮定すると相当な特殊奏法で、陽気な庶民ストリート楽器のイメージなど微塵も感じさせない全体に張り詰めた緊張感の漂う高内容。B面を丸々使った「Jaiogabe, Ispilu & Nahian」はポーリン・オリヴェロスのファンにおすすめの切れ味ある静謐な長尺作品。