Pierre Boulez [ Le Marteau Sans Maitre ] 10-inch

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※試聴クリップはページ下部にあります。


[France: Vega C35A67, 1956] 10-inch

後年のコンダクターとしての評価の方が目立つピエール・ブーレーズ(1925-2016)は若き日、最初期のダルムシュタット音楽講習会の常連で、戦後、新ウィーン楽派と十二音技法を研究した最先端作家だった。彼の「構造第一巻」(1952)はセリー音楽とは一体何かを示した最前衛のピュアな実験音楽だが、その後は一歩ひき、実験性のみに固執しない美的完成度も備えたバランスをもった曲を書く。本作「チー・マルトー・サン・メートル」(1956)はその代表作で、部分的に十二音技法・セリーを使いつつも弦楽器と金属的な打楽器の混成、ルネ・シャールの詩を朗読する女声ヴォイスをとりいれ複雑で実験的だが音楽的にも多彩な世界を創作。モダニティ・実験原理主義者がどう言うかはわからないが、こうしたバランス感覚が延伸したものが現代の実験的ポップミュージックに流れているのではないか。後年12インチLPで再発されますが、これは50年代フランス盤10インチのオリジナルで、翌年にはアカデミー系レコード大賞も受賞。改めて非常にかっこいいオススメの1枚。

ディスク VG+:スレプチ。
ジャケット VG+:裏面に経年シミの斑点、リングウェア、多少折れシワ。

Sample 1

Sample 2

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