ミーマイモー『バーント』[Japan: スウィート・ドリームス・プレス SDCD-061, 2025年] CD
その繊細かつ温かい声と独特の歌唱法でヴォーカリストとしても高い評価を受けるSSW、mmm(ミーマイモー)初めてのセルフプロデュースアルバム。幻想民族室内楽団Clan Caiman(クラン・カイマン)のリーダー、Emilio Haro(エミリオ・アロ)も参加した作品で、全編非常にインティメットな世界となっています。(エミリオ・アロは今年フアナ・モリーナのニューアルバムもプロデュースしたそう)。同業者視点ですが、非常に薄い紙を使った大判インサート、透明ビニールに印刷し透明ステッカー仕上げといい、老舗スウィート・ドリームス・プレスの技センスが彩りを沿えています!※ご購入されて方には小型正方形の販促チラシをお付けします。
=以下、公式案内=
その柔らかい歌声で、焼けつくような夜の夢を誘うmmmの現在地。
タラ・ジェイン・オニール、エミリオ・アロ(クラン・カイマン)が参加したサード・ソロ・アルバム。
柔らかな産毛をまとった「mmm」の特別な歌声は、NRQのアルバム『のーまんずらんど』のノスタルジックなタイトル曲をはじめ、VIDEOTAPEMUSICやエクスネ・ケディといったグループのステージなどを通して、今や東京に欠かせない歌声のひとつとなり、日々、そのソロ・パフォーマンスを通して、さまざまな空間と時間を満たし、その真価を発揮してきた。
鳥獣虫魚からのデビュー作『five till』や宅録作品『Safe Mode』、バンド・アレンジで録音された『パヌー』、『ほーひ』といった「kiti」からリリースされた諸作を通じて彼女の歌声に魅了されたリスナーも多いだろうが、ついにセルフ・プロデュースでmmmの現在地を示す3枚目のオリジナル・ソロ・アルバムが完成しました。
2024年2月〜4月、録音・ミックスを手がける内田直之のスタジオがある相模原の人里離れた廃校で録音した、主にエレクトロニック・ギターによる弾き語りをベースに、mmmが敬愛するアメリカのマルチ演奏家/シンガー・ソングライターのタラ・ジェイン・オニールとエム・レコードからリリースされたクラン・カイマンの中心人物であるアルゼンチンのファンタジックな音楽家、エミリオ・アロが絶妙なアクセントをつけ加えた本作は、しかし、どの断面からもmmmの夜の時間がこぼれていく。それは、上述した内田直之、そしてホワイト・ストライプスのレーベル、サードマン・レコーズのハウス・エンジニアであるウォーレン・デフィーバー(ヒズ・ネーム・イズ・アライブ)によるマスタリングの手腕も大きいだろう。ときにほどけ、ときにかすれる歌声も、その生々しさだけに頼ることなく、一枚の作品として傷ついた夜の夢を開花させていく『Burnt』に、たっぷりと、そしていつまでも包み込まれてください。
マスタリング:ウォーレン・デフィーヴァー(ヒズ・ネーム・イズ・アライヴ)
ゲスト:タラ・ジェイン・オニール、エミリオ・アロ(クラン・カイマン)
CD仕様:塩ビ製オリジナル・ケース+4パネル・ジャケット+歌詞掲載ポスター
mmm(ミーマイモー) :シンガポールから米カリフォルニアへ、幼少期からの海外生活を経て2005年に帰国。翌2006年より弾き語りを中心とした音楽活動を東京で展開するシンガー・ソングライター。英語と日本語の歌詞とそのリズムを行き来しながら、日々の移ろいを歌にしている。自身のソロ活動のほか、ハト(マリア・ハト)や見汐麻衣とのアニス&ラカンカ、エマーソン北村とのデュオやトリオの活動でも知られ、現在は、VIDEOTAPEMUSICやエクスネ・ケディ(Exne Kedy)といったアーティストの作品やライブ・パフォーマンスの場でフルート/コーラスも担当している。