Benaud Trio [ Empyrean Traces ] LP

型番 DLC004
販売価格 3,410円(税310円)
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ベノー・トリオ『エンピリアン・トレース』[Australia: Delacatessen DLC004, 2023年] LP

先のピアノ曲集『Final Fragments』LPに続いて制作された、アデレードのミニマリスト作曲家、デイヴィッド・コトロウィ再評価作品で、コトロウィのもうひとつの顔であるという室内楽のトリオ曲に焦点をあてたもの。こちらもピアノ曲集に劣らず高内容で大スイセン。300枚限定、手書きナンバー入り、レーベルのご厚意でフレンドリー価格にてご提供。

日本の音楽美学、ジョン・ケージ、モートン・フェルドマンなどに影響を受けているコトロウィの生み出した音楽は、ピアノ曲集でも説明した「楽譜の小節線に来る度にリラックスして息を吸い、息を吐き出すとき、その息の長さにそって次の小節内の音符を演奏する」というもので、それを本作『エンピリアン・トレース』では、ベノー・トリオというヴァイオリン、チェロ、ピアノのトリオがリアリゼイションしている。3つの楽器のゆったりとした音符の予測不能な出現と消滅によって、楽譜はあるのだろうが、静かな静止のたびに音の細部まで耳が集中し、作品は美しさと儚さを伴って、徐々に瞑想的な静寂を創り出していく。後半にいくにつれ個々人の生理状態とバイオリズムで演奏は相互の連関を意味のない次元に押しやるが、その穏やかな混沌こそが作曲の確信と思われる。作家の説明では「外なる時間から内なる時間への変遷を辿っている」ということらしい。晩年のケージや武満作品にも通じるものもあり。

TRACKS:
1. Empyrean Traces 21:06
2. Under Stars 10:04
3. Chromatic Traces 13:45

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