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[New Zealand: Braille Records, 1986年] LP
リズ・チャタム、イクエ・モリ、ジョン・ゾーン、リー・ラナルド、ジョナサン・ケイン、ジーナ・パーキンス、クリスチャン・マークレーらと共演あるいは活動したニュージーランドの実験音楽家、デヴィッド・ワトソンの激レアな1stアルバム。ワトソンはもともとギタリストで、本作のメインは自転車のホイールを用いた諸実験。リチャード・ラーマンのようなガムラン様のアプローチではなく、高速回転させて初期のサンプラー音のような特殊な効果を出現させエレキギターと合奏させるなど相当にキレた不思議カッコイイ内容。後期ジョン・フェイを彷彿とさせる音響的なギター演奏もあり、弦のトーナリティを重視する実験が行われる。人目を引く美しいジャケットはシルクスクリーン4色刷りでその高い技術に驚かされ、現代アート物件の価値も。本作は自身が共同設立者でニュージーランド実験音楽シーンに貢献したブレイル・レコードよりのリリースですが、聞くところによると200枚くらいしかプレスされていない!
ディスク NM:若干盤反り数ミリ程度で音に影響なし。
ジャケット NM:ほんの少しのヨレと微細な経年こすれ。