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[Italy: Rófó Records, 1986年] LP
現代音楽に即興演奏での創作という、伝統的な作曲行為を逸脱し作家のあり方自体をも問い直す概念が生まれ始めていた60年代において、最初の実験的作曲家集団ともいわれるイタリアの前衛即興演奏コレクティブ、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanza(1964年結成)のメンバーだったイタリアの作曲家でチューバ/トロンボーン奏者、Giancarlo Schiaffiniのソロ・アルバム。Lol Coxhillらと「演奏」をガシガシ行っていた彼ですが、本作ではデジタル・ディレイ、各種フィルター類、ハーモナイザーとリバーブユニットをライン直結させたアンプリファイドしたチューバの独奏によるライブ・エレクトロニクスで「音響」を実験。チューバから出た音とは全く思えない霊的あるいはオカルト的ですらある湧き出る音の言霊に恐ろしさと愉悦が混在。「no overdubbing」というクレジットもミソ。※ひとりでお聴きください。
ディスク VG+
ジャケット VG:ラミネートにシワ、擦れとシワ、角折れ少し。