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[Netherlands: Theta, 1988年] LP
ヨーロッパ人の両親を持つボリビア生まれのギタリスト、ハイメ・ミルテンバウム・ゼナモンのZenamon名義の1988年ソロ・アルバム。スペイン、ポルトガル、南米諸国でギターと作曲を学び、90年代に入るまでベルリン音楽アカデミー(HdK)で教鞭をとったゼナモンは著名ではないかもしれないが素晴らしい音楽家の一人。1枚挙げるとすれば、近年再発された分かりやすいNEW-AGEエレクトロポップの『Zenamon』(1984)よりも断然こちら。その理由のひとつはDirk Appelt, Michael De Rooと共作した架空民俗叙事詩とでもいうべきミニマル・ミュージック+南米民俗音楽ハイブリッドのウルトラ・ハイエンド・サウンドによる22分の大作「Promenade of the Times Through the Countries」が収録されているため。ほぼゼナモンのオリジナル曲ですが、ボリビアの民謡をアレンジした「Aimaras」も素晴らしく、作曲、技術、録音が非常に高い地点で揃った名盤。ジャケット・デザインもカッコイイ。(なんでもかんでもDJ視点主体で再発するのはいいかげんもうヤメてくれ)
ディスク NM
ジャケット NM一歩手前のVG++:極小スレとわずかなシワ。