Toki (冬瀬朱鷺)「1 + 1 = 1」[Japan: Studio Warp 1984/1985年?] 片面7-inch flexi
ダムタイプの音楽面を紹介する2024年巡回展で後光を放っていたあの幻の非売品ソノシートが、あろうことかデッドストック入荷!!!
この7インチソノシートは、関西随一の高い美的意識で知られた80年代の名インディーレーベル《ファンタン・ラトゥール》が、プロダクション会社《スタジオワープ》として再出発する際、プロダクション宣伝用に配布された、スタジオワープの委嘱作品です。作曲にクレジットされたTokiとは、山中透、古橋悌二と共にR-STILL(アールスティル)を結成した冬瀬朱鷺(高田恵美子)のことで、山中氏によれば、R-STILLの前身バンドORG(オルグ)期の制作となる1984年ないし1985年の作品です。本作は山中氏が活動拠点として開いたスタジオ《Plate #90》(命名は古橋)での録音で、実制作は冬瀬と山中(もしくは古橋も)の手になるもの。この「1 + 1 = 1」は、80年代ニューウェーブを経て、当時の最新素材であるポストミニマルミュージックを手中にすべく試行錯誤していた時期の、冬瀬のヴォイス入れたミニマルシンセチューンです。3人はこの直後、R-STILLを結成し成功を目指して活動を始めますが、ほどなく山中と古橋がダムタイプの舞台音楽にシフトしたため短期間で解散。幻のアルバム構想を含め録音されていたR-STILL作品の一部は、2024年の巡回展用に製作されたCD(
https://emrecords.shop-pro.jp/?pid=181665950)と、ダムタイプ音楽作品の初LP化に際して特典7インチとして日の目を見ましたが、「1 + 1 = 1」は、R-STILL前夜のORG(オルグ)期の当時唯一発表された音源で、コレクターや研究者にとっても非常に価値のある、関西ニューウェーブの歴史的資料といえます。
本品は個体差があり若干の経年劣化がある可能性もありますが、その旨ご理解の上、ご購入下さい。返品は不可とします。