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小久保隆『ガイアの目覚め (1990年初版) 』[Japan: 八幡書店, 1990] CD
中古品(帯にヨレ、ケース、ブックに多少の擦れ、ディスク概ね良好)
※帯付きは希少。
80年代末期にシンクロエナジャイザーをはじめとする一連のブレインマシーン(後にヘンリー川原を入れて自社製品も開発)、サウンドチェア、サウンドクッションといったハード機器の輸入販売でひと財産を成したとみられる八幡書店は、いわゆるサイバーオカルトの寵児で最先端を独走するキレた会社だった。同社はその戦略上のソフト部門として『ホロフォニクス・ライヴ』などヒューゴ・ズッカレリの音源をライセンス販売し、ニューエイジ系の輸入盤CDを多量に書店に流通させていた。そんな時期、小久保隆の評判をききつけ、彼の作品をリリースする際にぶち上げたのが《サイバーフォニック》と名付けた国産立体音響システムだ。この1990年作『ガイアの目覚め』は小久保の初ソロCDリリースであり、女性ヴォイスを効果的に配置した国産アンビエントの最高級品で、これを小久保の最高傑作と挙げる者は少なくない。同作は小久保自身によって何度も再リリースされているが、『ホロフォニクス・ライヴ』同様に武邑光裕とミルキィ・イソベが制作に関与したこの八幡書店の1990年初版はやはり格別。銀色に光る特殊紙の怪しい装丁もカッコイイ。この後、八幡書店にヘンリー川原が登場する。