ローランド P. ヤング『イステット・セレナーデ』[EM1087CD]
デジタル配信版はこちらで購入できます:https://emrecords.bandcamp.com/album/em-records
1st『アイソフォニック・ブギウギ』を継承・発展させ、われわれを驚かせたアコースティック楽器主体のアルバム。2009年作品。
『イステット・セレナーデ』は彼が実験してきた55曲のコンプロヴァイゼイション(※「作曲+即興」を意味する合成語)から10曲を選んで構成したアルバムだ。1st『アイソフォニック・ブギウギ』の世界をコアに保ち、おなじみのカリンバ、サックス、エレクトロニクスに加え、ここでは木管楽器やパーカッションも駆使して器楽表現の幅を広げている。グループ合奏に聞こえるものもあるが、全て彼の多重録音だ。ヤングの音楽はいつの時代の演奏・録音なのか判別できない、すなわち強靭な作家性・超越性があり、自分の音楽を続ける言質一体の姿勢はただ感服。
本アルバムについての彼の定義は「as spaced acid drones of intense acoustic chill, embracing electronic, ambient, world, avant garde, cosmic, free and chamber jazz MUSIC」、である。
*CD版:特製紙ジャケット
TRACKS:
1. Twirling (6:21)
2. Curls (6:48)
3. Dearest (4:21)
4. Wetness (6:11)
5. Eclipse (5:27)
6. Night Air (6:49)
7. Airlessly (5:14)
8. Dessert Cave (4:26)
9. Chrome (5:27)
10. Tea Bells (5:08)