ピップ・プラウド『パープル・ボーイ・ギャング c/w ア・ミリオン・イヤーズ・フロム・ナウ』[EM1120] 7インチ
「パンク・ロッカー出現以前にパンク・ロッカーでいること、あるいは、平和というメッセージに冷笑的な意味を含ませるヒッピーを想像してみよ。それは1960年代のシドニーで、メディアとその偽善性をののしり、全ての偽りを切り崩す音楽を作ったピップ・プラウドのようになることに他ならない。」(デビッド・ニコルズ、解説より)
オーストラリアのビート詩人/アウトサイダー伝説、ピップ・プラウドのアンソロジー『ア・フレイング・プレイス』よりの先行シングル・カット。アナログ盤7インチのみのリリース。
ピップ・プラウドは「地球の反対側のシド・バレット」ともいわれた豪州の詩人/SSWで、独特のタイム感をもったアウト・オブ・キー唱法をひっさげ非凡かつ異様な感覚をもって我々を挑発する。ひとたび耳にすれば一気に引き込まれるその世界を、彼の友人でバイオグラファーであるデヴィッド・ニコルズの監修のもと、アンソロジー『ア・フレイング・プレイス(A Fraying Place)』[EM1121CD/LP]に編纂。
先行カットである本シングルは、プラウドのパトロンの支援で1967年に発表された幻のデビューLP(*注)の弾き語り曲に、その後エレキバンドをオーバーダブしてメジャーレーベルより再リリースした(←ややこしくてすいません)ヨレまくったアシッドSSWビート傑作「Purple Boy Gang」 (1968)。
B面はデヴィッド・ニコルズ秘蔵の未発表曲「A Million Years From Now」(1997)で『A Fraying Place』にも未収。後者はピップの晩年の録音だが60年代と区別がつかない。
*注:題名『De Da De Dum』。
*B面は未発表曲(アンソロジー未収)
*英詩掲載
Side A: Purple Boy Gang
Side B: A Million Years from Now