ノラ・ガスリー「エミリーズ・イルネス c/w ホーム・ビフォア・ダーク」[EM Records EM1083 4, 2025年] 7インチ
2025年11月21日発売予定。ご予約注文承ります。
ロングセラー2025年リプレス。今回は通常黒盤です。
アメリカのフォーク歌手ウディ・ガスリーの娘で、SSWのアーロ・ガスリーの妹、また、著名なイディッシュ語詩人アリーザ・グリーンブラットの孫娘であるノラ・ガスリーが、1967年、17歳で発表した唯一の、そして宝物のようなシングル。「Emily’s Illness」は、19世紀アール・ヌーヴォー的耽美をビーチボーイズ『Pet Sounds』のような音像で綴った美しい奇曲で、サイケデリアとアシッドフォーク感覚も併存する奇跡の曲として聴き継がれる傑作。その歌詞は19世紀の詩人エミリー・ディキンソンへあてたオマージュと思われ、装丁に使ったノラの当時の写真もディキンソンの時代世界を想起させる。この曲を書いた当時18歳のエリック・アイズナーは、彼女のボーイフレンドで、フィフス・アヴェニュー・バンドの前身となるストレンジャーズというバンドでピーター・ゴールウェイと一緒に活動していた。当時のエリックとノラはボサノヴァとその歌い手のアストラッド・ジルベルトに夢中で、特に「Home Before Dark」にその影響を聞き取ることができるが、何よりも歌手として全くの素人だったノラを歌わせたことで別のミラクルが発生。録音面では職業音楽家のアーティー・シュロックが印象的なハープシコードや弦楽器を入れてメランコリックな世界を演出した。(なお、その後エリック・アイズナーがハウディームーンに提供した「Nora Lee」とはノラ・ガスリーのこと。)
=作品仕様=
+ 6 面折り込みジャケット
+ 歌詞掲載
TRACKS:
Side A - Emily’s Ilness
Side B - Home Before Dark