Daniel Lentz『Point Conception』[US: Cold Blue Music L11, 1984年] LP
1984年オリジナル盤。中古品でディスクVG+程度でまずまず良好、ジャケットVG〜VG+程度ですれ擦れ微小折れ有り。
同年1984年リリースの『On The Leopard Altar』がヴォイスと多用な楽器の編成であるに対し、ピアノの音響特性をストックに掘り下げた内容で、9台のピアノによるポストミニマル・ミュージックの極致といえる彼の実験作曲の代表作。ピアニストのアーリーン・ダンラップのソロ演奏を、自身が考案した8段階の「カスケードエコー」システム」に通すことで、技術的に9台のピアノが重なり合うような音像を作り出すことに成功。37分全一曲の本作はオクターブ共鳴のみで構成され、単純な音程の繰り返しがエコーによって万華鏡のようなフレーズに重なりあい、しだいに激しい音の渦、ウォール・オブ・サウンドへと変化していく様が圧倒的です。当時流行っていた穏やかなアンビエント・ピアノ諸作に対する彼の挑戦状ともいわれ、当たり障りのない背景音楽ではなく、聴き手の意識を揺さぶる体験的な音楽にしています。