Daniel Lentz & Group『The Crack in the Bell』[US: Angel DS-49180, 1987年] LP
1987年USオリジナルLP盤。中古品でディスクVG+からNM程度で良好、ジャケットVG+からVG++程度、微小折れと経年擦れキズ有り。
「The Crack in the Bell」は、アメリカ西海岸現代音楽の著名なパトロン、ベティ・フリーマンの委嘱で作曲された、レンツ作品中最も大がかりな楽器編成をもつ大作。『On The Leopard Altar』>『Missa Umbrarum』と進めてきたアンサンブル演奏を大規模化し、ダニエル・レンツ・グループとロサンゼルス・フィルハーモニック・ニューミュージック・グループによって合奏(指揮はジョン・ハービソン)。難解なE・E・カミングスの詩をテキストに使い、儀式的な『Missa Umbrarum』よりも文学的なアプローチが試みられていますが、いっぽう楽曲はテンポが速まりポップ的な色彩が強まってヒットポップスの雰囲気にかなり接近しつつ、しかし実験的作曲にとどまるという絶妙の内容。レコーディングではお馴染みのデジタルディレイなどの電子音響技術が駆使され、ヴォーカルとアコースティック楽器、電子エフェクトが複雑に絡み合う、ポストミニマルの幻想的で透明感のあるサウンドスケープを描き出した傑作。