Daniel Lentz Group『Missa Umbrarum』[US: New Albion NA 006, 1985年] LP
今や入手困難な1985年オリジナル盤。中古品でディスクVG+〜NM程度で良好、ジャケットVG〜VG+程度で微小折れと経年擦れキズ有り。
『Missa Umbrarum』(1985)は『On The Leopard Altar』(1984)で試した技術を発展させ、人間の歌声ヴォイスに独自の電子ディレイ・システム(カスケードエコー)を用いた、幻想的で儀式のような響きを持つポストミニマル作品。本作でよく知られる実験は、アルバム要曲で8人の歌い手がそれぞれワインの入ったグラスを手に、ワインを少しずつ飲みながら自ら演奏するワイングラスの響きの中で歌う所で、曲が進むにつれてピッチも酔いも上がるという設定。短い歌のフレーズが幾重にも重なり合い、徐々に新しいハーモニーや意味が形成され、この断片を積み重ねて神聖な響きをつくりあげる過程がレンツの音楽の要であり、彼は自らの音楽を「プロセスミュージック」と言い表しています。歌手が単一の節を歌い、それがデジタルディレイによってリアルタイムで積み重なっていくことで、最終的に複雑な和音や旋律が構築されます。これにより、まるで聖歌隊が巨大な空間で歌っているような、「天界の音楽」とも評される美しい響きが生まれます。名盤。