Hiroki Nakano『Human, Last Order』[Japan: Cosmotwin CT-001, 2026] LP
2026年ベスト候補であるマリヲ&Friends『リミックスライブエディット』CDのマスタリングを担当したDr. Flex NakanoことHiroki Nakanoが、限定100枚で自主制作した『Human, Last Order』LP。本邦地下インディーマニア話題作を、良きご縁でついに入手!(そして本作も2026年ベスト候補か!?)
その音楽内容はサンプル音源と公式案内を読んで把握して頂くとして、
理論物理学者エルヴィン・シュレーディンガーの肖像と彼の思考実験「シュレーディンガーの猫」を表象したネコの絵、そして数式と設計図面らしきものがレイヤーされた強面の装丁、これらは『Human,Last Order』の世界を視覚的に言い表した、その奇妙で奇怪な美学と連動するような優れたデザイン。
公式案内にある本作の設定は、デジタルネイティブのデフォルトの世界観を匂わせつつヘンリー・ダーガー的なものをも思い起こさせ、複数の音楽形式をパーツにしているものの、かなりの拘束力があって形式の借りものに終わらない説得力を印象付けます。
粒子が拡散するようなカラー盤は、本作の物理学的美学にマッチング。本気のレコード聴きの大敵であるカラー盤もこういうものなら悪ではない!
以下、注目の公式案内:
『Human, Last Order』は終末世界における残された人類と機械生命体、天使の名を冠する異形のものたちとの戦いを描いた作品である。
90年〜00年代のアニメやゲームからインスピレーションを受け、グリッチポップにドラムンベース、IDM、Botanica等の要素を内包したアルバムである。
この世界は荒廃し酸性雨が吹き荒れ、至る所に旧世界の廃棄物が堆積している。
人類は戦闘ロボットや軍事テクノロジーで戦いに挑むが、戦況は芳しくないようである。
私はその世界に夜な夜な入り込み、その様子を描くことにした。
中空で複雑に交差する高出力レーザー、
機械仕掛けのカモシカの森、
六価クロムで汚染された赤橙色の海に佇む少年。
それら一つ一つを曲にしようと試みたのである。
=以上=
Tracks:
A1. To be, or not to be
A2. Angel attack
A3. Testament
A4. Apotosis
A5. Disposal Signal
B1. Interface Observer
B2. Knockin' on Heaven's Door
B3. Utopia Discotheque
B4. World Lullaby
B5. Re Initialization