エヴァリー・ブラザーズの1957年オリジナル「Bye Bye Love」:
Fast Forward「Bye Bye Love」c/w James Himself「City of Merchandise」[US: Pink Noise, 1981年] 7-inch
1981年製造自主制作7インチのデッドストック品。もともとはディスクオンリーで、後年に作ったと思われるピクチャースリーブ付き。PSはクリーム色と白色の2種がありランダムに選んでお送りします(色はお選び頂けません)。
90年代初頭、小杉武久とのデュオで神戸ジーベック・ホールに出演経歴もある米拠点のアーティスト、ファスト・フォワード(本名ポール・ウィルソン)の激レア1981年ファースト7インチの未使用デッドストック入荷!!
英国生まれで70年代にカリフォルニアに移住し、ミルズ・カレッジでロバート・アシュリーとデイヴィッド・バーマンに師事したフォワードは、いわゆる「アメリカ実験音楽」スクールの一派といえます。彼はスティールパンを使う諸作で知られおり、クラシックの伝統的な楽器を使わない作曲は、アメリカ実験音楽の特徴のひとつ。「フォワードは、ライヒの甘美な反復、ブランカの生々しいデシベルのパワー、ケージとウォルフのランダム性、そしてクセナキスの確率的なテクスチャーを融合させた最初の音楽家だ。それは抗いがたい勢いで展開される強力な組み合わせである」(カイル・ガン/ヴィレッジ・ヴォイス)と評され、80年代終わりにガンの唱えたトータリズムを体現した作曲家の一人でもあります。
本作は、西海岸時代のフォワードが、電子音楽と録音メディアのためのリソース制作施設として設立した《ピンク・ノイズ・スタジオ》の録音作で、エヴァリー・ブラザーズの1957年ヒット「Bye Bye Love」から溌剌さを剥奪し、ひしゃげたチープな電子音でカヴァーしたヘロヘロの素晴らしき逸品。現代音楽作曲家によるポップスを素材にした機材実験のような存在は、まさに開かれた西海岸アメリカ実験音楽の風土と自由な雰囲気を今に伝えます。B面曲は、タキシードムーンの友人だったジェームス・ヒムセルフなる人物によるヨレヨレシンセポップで、タキシードムーンのスティーブ・ブラウンとブレイン・ライニンガーがバッキングを勤めた非常に非常に希少な1曲。同じスタジオ制作のためサウンドも瓜二つ。デビッド・トゥープ好きもMUST!!