中川裕貴 [ Stills and Remains ] LP

型番 UOH 20
販売価格 0円(税0円)

SOLD OUT


中川裕貴『Stills and Remains』[Netherlands: Unheard of Hope UOH20, 2026年] LP

帯・ライナー付きでシールド封入。

近年は日野浩志郎(YPY/goat)とのデュオ《Kakuhan》での内外の活動で知られるチェリスト、中川裕貴の初のソロ名義フルアルバムが、オランダの《Unheard of Hope》より祝リリース。これが期待以上の実に素晴らしい内容。MUST!!!!!

コンテンポラリー界で拡張奏法を開拓したチェリストといえば、大御所ジークフリート・パーム、ダブルボウイング奏法のフランセマリー・ウィッティ、クロノスカルテットのジョアン・ジャンルノー、アルディッティのロアン・ドサラム等々いますが、中川は、アンプリファイド爆音チェロで名を馳せたトム・コーラとAMMでのキース・ロウの拡張奏法を継ぐチェリストと思われます。また、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaの演奏にも感化されたとはご本人談。

本作は、インダストリアルな(?)イカついヴィジュアルのアンプリファイド・チェロを、拾った木の棒の片側にゆわえ付けた弓毛(写真参照)でこすり、チェロのあらゆる部分を打楽器ないし共鳴体として演奏しながら裸足でエフェクトを操作する、中川のコンサートではお馴染みのスタイルで、オーバーダビングを駆使して録音‥‥と書くとフリーキーな即興と思われがちですが、各曲それぞれコンポーズドに近い感覚で題材を設定し演奏したもので、非常によく統制されたコンセプト・アルバム。その全体的な雰囲気は意外にも70年代Obscure勢のそれで、特にブライアーズ『The Sinking of the Titanic』とイーノ『Discreet Music』を結合させたような抑制された音世界(中川氏を尋問し事実確定)。

アルバム題名『Stills and Remains』は「静物と遺物」という意味と同時に、“いまだここに留まるもの”という態度を示唆しているとのことで、ゆえにジャケ写真は田んぼの中に立つチェロとイメージ連動しています。

Track list:

A1. You haze -��
A2. CHU-MA(宙-間)
A3. HOD_i_FE -��

B1. Upper and under the bridge
B2. Grey test Hits
B3. Unheard of
B4. Sange/Tsuki
B5. You haze -��

Written and produced by Yuki Nakagawa
Mastered by Stephan Mathieu Artwork by Yoshikazu Inoue
Designed by Anna Fleuri Recorded by Toru Koda at ecto, between March and August, 2024
Edited, and Mixed by Toru Koda and Yuki Nakagawa All sounds are produced by a cello.

以下、公式案内より抜粋:

関西を拠点に活動する演奏家・チェリスト中川裕貴による、初のソロアルバム『Stills and Remains』がオランダのレーベル〈Unheard of hope〉よりリリース。
本作は、収録されているすべての音がひとつのチェロから生み出されているというコンセプトのもと制作された作品です。エフェクトペダルによる音の拡張は用いられているが、他の楽器やフィールドレコーディングは一切使用されておらず、そこにあるのは演奏行為、つまり楽器と身体のあいだで生成される「音=声」の往復です。
しかしながら、その制約から立ち現れる音像は、そこからイメージされる単一性に収まらず、楽器から生まれる多様な「声」、パーカッシブなテクスチャ、自作弓による微細なノイズ、ドローンなどが折り重なり、ひとつの環境/空間としての音楽を形成しています。

Overview:
関西を拠点に活動する演奏家・チェリスト中川裕貴による、初のソロアルバム『Stills and Remains』がオランダのレーベル〈Unheard of hope〉よりリリース。
本作は、収録されているすべての音がひとつのチェロから生み出されているというコンセプトのもと制作された作品です。エフェクトペダルによる音の拡張は用いられているが、他の楽器やフィールドレコーディングは一切使用されておらず、そこにあるのは演奏行為、つまり楽器と身体のあいだで生成される「音=声」の往復です。
しかしながら、その制約から立ち現れる音像は、そこからイメージされる単一性に収まらず、楽器から生まれる多様な「声」、パーカッシブなテクスチャ、自作弓による微細なノイズ、ドローンなどが折り重なり、ひとつの環境/空間としての音楽を形成しています。

Concept & Sound:
中川裕貴は⾧年、チェロを「楽器」であると同時に「声を生み出す装置」として捉えてきた。本作ではその思想が徹底され、弓、指、手、そして自作の弓といった身体的なアプローチを通じて、チェロから多様な音が引き出されています。それらの音は従来の器楽的な枠組みを逸脱し、「声」「気配」「現象」として立ち現れています。そして、そこには「これは本当にチェロの音なのか?」という驚きと同時に、「なぜチェロでなければならないのか?」という問いが静かに横たわっています。本作に収められた音は、その問いを明確に解決するのではなく、曖昧さや揺らぎを内包したまま、音楽であると同時に「声」として存在しています。

Background:
中川の音楽的出発点は、関西を中心とした即興/ノイズミュージックのシーンにある。エレクトリックベースとエフェクトペダルを用いた演奏を経て、独学でチェロへと移行。その後約 15 年にわたり、独自の奏法と音響言語を発展させてきました。作曲・演奏・演出を自ら手がけるコンサート作品に加え、ダンス、演劇、現代美術とのコラボレーションを継続。日野浩志郎とのデュオプロジェクト「KAKUHAN」として国内外のフェスティバルに出演し、また CS + Kreme とのコラボレーションユニット「SaraUdon」として、UK のレーベル〈Modern Love〉より作品を発表しています。こうした多様な実践の蓄積を、あえて「チェロ一台」に収束させたのが本作です。

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